【ドイツ】ハンブルクではじめての妊婦健診vol.4
こんにちは!
ドイツでマタニティライフを送るぱるるです。
現在、妊娠8ヶ月。お腹もすっかり大きくなり、産まれてくる息子のためにロッキングチェアに座って編み物でもしたくなっちゃう、そんな穏やかな気持ちに包まれながら過ごしてます。(人生で編み物なんてしたことないのに!)
今回は、私の住むドイツ北部に位置するハンブルクではじめて婦人科検診を受けた様子を書いてみます。
恥ずかしながら、未だにドイツ語はおろか、英語もろくに話せない状況。そんな私が現地の婦人科を受診するまでの経緯を書いてみました。
ご参考になれば嬉しいです。
お世話になった産婦人科
私がお世話になった産婦人科はこちらです。ハンブルク市内のWinterhude(ウィンターフーデ)という街中にある病院です。ウィンターフーデはアルスター湖北部に位置し、緑豊かな自然と落ち着いた雰囲気が魅力の街。自宅から歩いて40分と少し遠め。通い始めたのが5月と気候の良いタイミングだったので、お散歩ついでに通っていました。雨の日は車で近隣のスーパー(EDEKA)に停めて通うのにも便利でした。
Praxisklinik Winterhude
住所 : Mühlenkamp 32, 22303 Hamburg,
電話番号 : +49404116680
定休日 : 土・日
営業時間 : 8:00~18:00
この産婦人科に決めた理由
ここに通い始めた理由は、ドイツ在住の友人におすすめしてもらったから。ドクターが明るく真摯に対応してくれたので、引き続きこの病院に通うことにしました。
待合室でも日本人のご家族に遭遇することもあったり、インスタグラムにあげたMutter Pass(母子手帳)をみて同じ病院に通っていると2,3人からDMもらったりとハンブルク在住日本人御用達なのかもしれません。
私はお会いすることはなかったですが、日本人の看護師さんがここに勤めているとか。
ハンブルクで婦人科を探されている方はここの病院を検討してみてもいいかもしれません。
医療通訳は付けずに夫が通訳
ご自身が英語もドイツ語も満足に話せない。さらにパートナーの同席も期待できない..という方におすすめしたいのは、医療通訳サービスです。
私の住むハンブルクにも、日本人の医療通訳の方が在籍している通訳会社があります。
最初は医療通訳さんの手配を考えたのですが、予約がすぐに取れなかったため、夫の通訳を頼みに自分で探したところに行きました。
行った後に知ったのですが、上記で紹介している病院は医療通訳会社さんと提携しておらず、もし医療通訳を手配する場合は、再度別の病院を受診する必要がありました。
夫も医療用語までは英語でしっかり理解できないので、今の病院に通い続けるか、それとも医療通訳会社さんが連携している病院に通うか、とても悩みました。(万が一、難しい治療が必要になった時に不安のため)
ですが、私自身、病院を変えることにものすごく抵抗がありまして。
というのも、初めての診察の際に病院で倒れてしまったんです。(笑)
元々貧血持ちだからか、緊張もあってか、血液検査の際に6本も血液を採取され気分が悪くなってしまいました。
血液検査くらいの対応は英語に自信のない私でも、ひとりでできるはずだと頼りの夫は待合室で待機。
看護師さんに「貧血気味です」と伝えたかったのですが、「英語でなんていうの!?」と困惑して捻り出したのが「I want to lie down.(横になりたい)」。
顔が青ざめていったので、そのままベットのある部屋に連れていってもらえました。
こんなハプニングがあったので、病院を変え、再度血液検査を受けたくないという気持ちが強かったんです。
夫としては、日中仕事もあるので医療通訳と提携している病院に通って欲しかったそう。それでも私は、夫がそばにいてくれた方が心強いし、胎児の成長を一緒に見守ってもらいたかったので、最終的に医療通訳を付けない病院を選択をしました。
おかげで強制的に夫が毎回健診に付き添ってくれることになったので、夫婦の絆を深めてくれた貴重な経験となりました。
準備のいい夫は、Chat GPTを使ってドイツ語と英語の妊婦健診に必要な単語をリストアップ。ドイツ語は完全にチンプンカンプンですが、英語でも医療用語となると初めて知る単語ばかりでした。
実際はドクターも看護師さんも英語が話せたので、ドイツ語を使う機会はほぼなし。
ドクターとの会話の際に、事前にチェックしておいた医療用語が何個か出てきて、私でも理解できました。英語が不得意な方は、医療用語の事前のリストアップすることをおすすめします。
妊婦健診で受けたカルチャーショック
初診の健診では、はじめに尿検査、体重測定、血圧測定、血液検査を行いました。
尿検査は日本式と同じ。お手洗いに検査室に繋がる小窓があって、紙コップも設置されています。受付でもらった番号シールを紙コップに貼り、小窓に検尿を置いて終了です。
待合室で待っていると、看護師さんに小さな検査室に呼ばれます。ここでは、体重・血圧・血液検査を行いました。
日本では、靴を脱いで体重測定しますが、ドイツでは靴を履いたまま。日本人の気質で靴を脱いで測定しようとしたら、看護師さんに止められました。(笑)Mutter Pass(母子手帳)にしっかりサンダルの分まで記載されるので軽い靴でいくのがおすすめです。(涙)
再び待合室で待っていると、今度は男性のドクターが呼びにきてくれました。ドクターの名前が記載してある部屋に案内されると、そこには大きなテーブルとソファ、そしてすぐ隣には産婦人科用の検診台が置いてありました。
日本だと、看護師さんがメインで案内してくれて、ドクターは患者の顔をあまり見ず、カタカタと電子カルテに打ち込みながら診察をする..そんなイメージありませんか?
私の担当ドクターは、テーブルの対面に座り、私たち夫婦と顔を見合わせて親切丁寧に診察をしてくれました。加えて、診察中に看護師さんが部屋に入ってくることはなく、ドクターが全て対応してくれたので、医療文化の違いに驚きました。
ひと通り今の私の症状や、生理日のことをお伝えして、いざ心音確認のため検診台へ。
そう、ここはドイツ。サウナやお風呂も男女混浴がメジャーなお国柄のため、「裸」への抵抗心が日本よりも薄い国です。
検診台の付近にパーテーションはなく、ドクターと目を合わさないようにするカーテンもありません。
ドクターだけならまだしも、同席している夫の目の前で検診台に座らないといけないという地獄のようなシチュエーション。「どんな状況w w」と思いながら支度をしました。
覚悟を決めて検診台にのぼり、ゆっくりと台が昇降しパッカーンと足を開いた先に夫がソファに座っている。なんとも滑稽な姿に、恥ずかしくて死にそうでした。ちなみに、夫は一切私を見ず、真正面の壁だけを見つめてくれていました。優しい。(笑)
そんな複雑な気持ちになりながらも、私のお腹に宿った小さな命は果たして、ちゃんと成長してくれているのか?
緊張しながらドクターによる心音確認をしてもらい「妊娠してるよ、Congratulations!」と言われた時には、とても感動したことを覚えています。
これまでの人生がフラッシュバックして、ジワっと涙が浮かび上がってきました。
感動の最中、ソファに座っている夫にドクターが「モニターを見においで」と催促しても、一切近寄ってこなかったことも今でも良い思い出です。(彼なりに私に配慮したらしい)
内診も終わり、今後のスケジュールを丁寧に説明してくれ、ビタミンDと葉酸サプリ、ツワリの薬の処方箋をくれました。(ドイツではツワリの薬があるので、妊娠初期にはとても助かった)
そんなこんなでは妊婦健診診察も終わり、帰宅の途につきました。
終わりに
人生で初めての妊婦健診は、まさかのドイツになった私。
ドイツで働いたり、学校に通ったりしていないため、日頃からドイツの文化を味わう機会が少ないことにどこか心細さを感じることもありました。
妊娠を通じて、今まで知らなかった世界の扉が一気に開け、さらにドイツの文化を感じられることに有り難さを感じております。
今回のコラムでは、私の初回の妊婦健診の様子を紹介しましたが、これからドイツ、とくにハンブルクで出産を考えている人のお役に立てれば嬉しいです。
次回は妊娠初期の過ごし方について紹介していきたいと思います。
辛い辛いツワリ時の様子やNITP(出生前診断)を受けた体験談を書く予定です。
お楽しみに!